プランターで野菜やハーブを育てていると、「土がすぐ乾いてしまう」「雑草が生えてしまう」といった悩みを感じることはありませんか?そんなときに役立つのがマルチングです。
しかし、市販のマルチングシートを買うのはコストがかかるし、「家にあるもので代用できないか?」と考えている方も多いでしょう。
本記事では、プランターのマルチングの効果を解説し、家庭で手軽にできる代用方法を紹介します。
プランターのマルチングとは?効果と必要性

プランター栽培において、マルチングは土の保護や植物の成長を助ける重要な役割を果たします。
マルチングとは、土の表面を覆うことで環境を調整し、植物の生育をサポートする方法です。
特にプランター栽培では土の量が限られているため、乾燥や温度変化の影響を受けやすくマルチングの効果がより重要になります。
マルチングの主な効果
具体的なマルチングの主な効果は次のとおり。
- 保湿効果:マルチングをすることで土の表面の水分が蒸発しにくくなり、水やりの頻度を減らせます。
- 雑草防止:土の表面を覆うことで雑草の発芽を抑え、手入れが楽になります。
- 地温調整:夏場の高温や冬場の寒さから植物の根を守ります。
- 病害虫予防:泥はねを防ぎ、病気の発生リスクを軽減します。
マルチングをしないと土壌の水分が蒸発しやすく、乾燥や温度変化による植物へのストレスが増加するおそれがあり、また、雑草が生えやすく肥料も流出しやすくなるため、植物の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
せっかく植物を育てるのですから、マルチングをして出来るだけいい環境を整えてあげたいですよね。
プランターでマルチングをする際の注意点
先に述べたとおり、プランターは土の量が限られているため、乾燥や温度変化の影響を受けやすくなります。
バークチップやヤシガラファイバー、マルチングシートといった専用マルチング材を使う際も以下の注意が必要です。
家庭にあるもので代用できるマルチング材
「専用マルチング材を買うのはもったいない」と感じる方のために、家庭にあるもので代用できるマルチング材を表にまとめました。
代用マルチング材 | 特徴・メリット | 注意点 |
---|---|---|
新聞紙・段ボール | 保湿効果が高く、土に還る | 厚く敷きすぎると水はけが悪くなる |
コルク | 軽量で通気性が良く、おしゃれ | 砕く手間がかかる |
アルミホイル | 害虫対策や地温調整に役立つ | 根元を覆いすぎると通気性が悪くなる |
不織布 | 保湿・防寒対策に適している | 強風で飛ばされることがある |
落ち葉・草木チップ | 自然な見た目で、土の栄養にもなる | カビが発生しやすいので交換が必要 |
新聞紙・段ボール

- 水を含ませてから敷くことで、より効果的に保湿できる
- 分解されると土に還るため、環境に優しい
- ただし、厚く敷きすぎると水はけが悪くなるので注意
新聞紙や段ボールは安価で入手しやすく、簡単に利用できるマルチング材として一般的です。
特に、新聞紙は水を含ませてから土の表面に敷くことで保湿効果が高まり、夏場の乾燥防止が期待できます。また、段ボールも適度な厚みがあり、雑草の発生を抑える効果があります。
さらに、これらの素材は時間が経つと自然に分解されて土に還るため、環境にも優しいのが特徴です。
ただし、厚く敷きすぎると水はけが悪くなるため、適度な厚さで敷くことがポイントですね。
コルク

- ワインのコルクを細かく砕いて使用可能
- 軽くて風で飛ばされにくい
- 通気性が良く、カビが発生しにくい
ワインのコルクは、細かく砕いてプランターのマルチング材として利用できます。
コルクは軽量ながらも適度な通気性があり、土の表面を適切に保湿しながら乾燥を防ぐ効果があります。また、カビが発生しにくく、見た目もナチュラルでおしゃれな雰囲気を演出できるのが魅力です。
さらに、コルクは風で飛ばされにくいため、屋外のプランターにも適しています。ただし、使用する際はワインの染みが残っていないか確認し、できるだけ無添加のものを選ぶと安心ですね。
アルミホイル

- ワインのコルクを細かく砕いて使用可能
- 軽くて風で飛ばされにくい
- 通気性が良く、カビが発生しにくい
アルミホイルは、太陽光を反射して地温を適度に保ちつつ、害虫を遠ざける効果があります。特にアブラムシやナメクジは光の反射を嫌うため、植物を守るのに役立ちます。
また、乾燥を防ぐ効果もありますが、全面を覆いすぎると通気性が悪くなるため、適度に隙間を空けて敷くのがポイントです。風で飛ばされないように、軽く土に押し込むと安定します。
不織布

- 軽量で風通しが良く、土を適度に保湿できる
- 冬場の寒さ対策にも活用可能
- 100円ショップでも手に入るため、コストが抑えられる
不織布は軽量で通気性があり適度な保湿効果があるため、マルチングに最適な素材です。特に寒い季節には土の温度を一定に保ち、植物の根を冷えから守る役割を果たします。
水やりの際にも、水がしみ込みやすいので扱いやすいのが特徴。
さらに、100円ショップなどでも手軽に入手でき、コストを抑えられる点もメリットですね。
落ち葉・草木チップ

- 落ち葉を乾燥させて敷くと、自然な雰囲気に
- 時間が経つと分解されて土の栄養にもなる
- ただし、カビが発生しやすいので定期的な交換が必要
落ち葉や草木チップは自然素材のため、時間が経つと土に還るエコなマルチング材です。土の乾燥を防ぐと同時に微生物の活動を促し、植物の成長を助けます。
また、見た目にもナチュラルでガーデニングの雰囲気を損なわないのが魅力です。ただし、湿気が多いとカビが発生することがあるため、こまめに交換するのがポイントですね。
プランターのマルチングは工夫次第で代用できる!
プランター栽培のマルチングは、身近な素材を活用することで手軽に実践できます。
市販のマルチングシートを購入しなくても、家庭にある新聞紙やコルク、アルミホイル、不織布、落ち葉などを利用すれば、コストを抑えつつ効果的な栽培環境を整えることが可能です。
今回の記事のポイント
- マルチングの効果:保湿・雑草防止・地温調整・病害虫予防
- 代用できる素材:新聞紙・コルク・アルミホイル・不織布・落ち葉
- 実践時の注意点:通気性・水はけ・定期的な交換
植物の種類や季節に応じて適切な代用品を選び、快適なガーデニングライフを楽しみましょう!
関連記事
ガーデニングでくるみの殻を使うデメリットとは?害虫・カビ・飛散対策まで徹底解説
マンションのガーデニングで迷惑をかけない!快適なベランダ空間の作り方
コメント