多肉植物って、触ってみたくなりません?
ぷっくりとしたユニークな見た目で人気の多肉植物。
その存在を知ったときから、どんどん興味が湧いてきて、最後にはハマってしまう人が続出。
「在宅ワークの癒やしに多肉植物を育ててみたいけど、自分にできるか不安…」
あなたも今、そんな風に感じているのではないでしょうか。
この記事では、園芸の専門家が多肉植物にハマる人の心理的な理由から、初心者でも育てやすい品種の選び方、失敗しない上手な育て方のコツまで、網羅的に解説します。
この記事を読み終える頃には、多肉植物がさらに好きになり、あなたもどっぷりと多肉植物にハマってしまった人たちの仲間入りをしてますよ。
この記事の主なポイント
- 多肉植物にハマる人の心理と、その魅力に隠された5つの理由
- 初心者におすすめの品種がわかる人気ランキングと選び方
- 失敗しない水やりや植え替えなど、上手な育て方の全手順
- おしゃれな空間を演出する、センスの良い寄せ植えのコツ

なぜ?多肉植物にハマる人が続出する理由と心理的効果

この章では、人々が多肉植物にハマっていく理由を、心理的な側面や性格との関連性から深く掘り下げていきます。一見するとただの植物ですが、そこには現代人の心を掴む多くの魅力が隠されているのかも?
この章でわかること
- ぷっくりした見た目に癒される!ユニークなフォルムの魅力
- 在宅ワークに安らぎを。多肉植物が好きになる心理的な理由
- 実はズボラさん向き?手間いらずで育てやすい手軽さ
- コレクション性が高い!種類豊富で集める楽しさが無限大
- 「育てる」喜びを実感。多肉植物が好きな人の性格的特徴
- 知っておきたいデメリットと「良さがわからない」人の本音
ぷっくりした見た目に癒される!ユニークなフォルムの魅力

多肉植物にハマる人が口を揃えて語るのが、その独特でなんともいえない見た目です。肉厚でぷっくりとした葉、幾何学的で美しいロゼット状の形、まるで作り物のようなユニークなフォルムは、他の植物にはない強い個性ですよね。
この見た目の魅力は、生命力やかわいらしさをダイレクトにイメージさせ、見る人の心にインパクトを与えます。特に、ストレスの多い現代社会において、他の植物とまったく違った姿の多肉植物は、自分の個性を尊重して、自分らしく生きるというメッセージを感じる点も、多くの人がハマる理由かもしれません。
在宅ワークに安らぎを。多肉植物が好きになる心理的な理由

多肉植物が好きになる心理には、世話をすることによる精神的な効果も大きく関わっています。日々の成長を観察し、適切なタイミングで水を与えるという行為は、一種のマインドフルネス(今この瞬間に集中する状態)となり、仕事の合間の気分転換やストレス軽減につながります。
例えば、在宅ワークで画面ばかり見ている合間に、窓辺の多肉植物に目を移し、葉の色の変化や新しい芽が出てきたことにうれしくなる。この小さな発見と世話の繰り返しが、生活にリズムと潤いをもたらし、心が落ち着きます。
これは、多肉植物にかぎった話ではありませんが、自分の手で命を育むという実感は、自己肯定感を高める効果も期待されます。
実はズボラさん向き?手間いらずで育てやすい手軽さ

「植物を育てたいけれど、すぐに枯らしてしまう」という、いわゆるブラウンハンドの人にとって、多肉植物は最適なパートナーです。原産地が乾燥地帯であるため、体内に水分を蓄える能力が優れており、頻繁な水やりを必要としません。
この管理の手軽さも、多肉植物にハマる人が増えている大きな理由の一つです。忙しい毎日を送る人や、植物の世話に不慣れな初心者でも、少しの知識で気軽に始められます。
「私でも育てられた」という成功体験を積むと、また次の多肉植物を育てたくなります。一つまた一つと種類を増やしていき・・・そして気がつけば、どっぷりハマっているワケですね。
コレクション性が高い!種類豊富で集める楽しさが無限大

多肉植物の世界は、一度足を踏み入れると抜け出せないほどの多様性に満ちています。エケベリア、セダム、ハオルチア、リトープスなど、数千、数万ともいわれる品種が存在し、色、形、大きさは千差万別です。
このコレクション性の高さが、探求心旺盛な人の心を強く惹きつけます。初めは一つの小さな鉢からでも、意外と育てるのに手間がかからないことに気づくと、次第に「次は違う形が欲しい」「珍しい色の品種を探したい」という欲求が生まれます。
あなたも今までに何かを集めたこと、ありますよね。
見た目に楽しい多肉植物の、自分だけのコレクションを作り上げる。そんな、誰もが持つ収集の欲求を満たせることも、多肉植物にハマる大きな要因と言えるでしょう。
「育てる」喜びを実感。多肉植物が好きな人の性格的特徴

多肉植物を好む人には、いくつかの性格的な特徴が見られる傾向があります。日々の小さな変化に気づき、愛情を込めて世話をするプロセスを楽しむことから、丁寧な暮らしを志向する人や、コツコツと物事を進めるのが好きな人が多いようです。
また、植物の成長という形で努力が目に見えて報われるため、達成感を味わいたいという欲求を持つ人にも向いています。自分のペースでじっくりと対象に向き合うことを好む、探求心のあるインドア派の性格の人とは特に相性が良いと言えるでしょう。
知っておきたいデメリットと「良さがわからない」人の本音
もちろん、すべての人にとって多肉植物が魅力的とは限りません。その良さがわからないと感じる人がいるのも事実であり、いくつかのデメリットも存在します。
メリット | デメリット |
見た目が可愛く癒やされる | 害虫が発生することがある |
水やりの頻度が少なく手軽 | 成長が比較的ゆっくり |
種類が豊富でコレクション性が高い | 日当たりや風通しなど置き場所を選ぶ |
葉挿しなどで簡単に増やせる | 種類によっては夏や冬の管理が難しい |
省スペースで楽しめる | 根腐れしやすい |
特に、虫が苦手な人や、すぐに花の咲くような華やかな変化を求める人にとっては、地味で成長の遅い多肉植物の魅力は伝わりにくいかもしれません。これらの点を理解した上で始めることが、長く楽しむための秘訣です。
初心者でも安心!多肉植物にハマる人が実践する上手な育て方

多肉植物の魅力に気づいたら、次はいよいよ実践です。この章では、園芸初心者の方が「多肉植物にハマる人」の仲間入りをするために不可欠な、上手な育て方の基本を具体的に解説します。正しい知識を身につけて、さっそく多肉植物を一緒に育てていきましょう!
この章でわかること
- 【人気ランキングTOP10】初心者が最初に選ぶべきおすすめ品種
- 基本のキ!失敗しない水やりの頻度とタイミングをプロが解説
- もっと可愛く!センスが光るおしゃれな寄せ植えのコツ
- 数年後も元気に育てるための正しい植え替え方法と最適な時期
- 【要注意】初心者が買ってはいけない多肉植物の特徴
- サボテンとの違いは?知っておくと便利な豆知識と管理方法
- あなたも今日から多肉植物にハマる人へ!癒しのある暮らしを始めよう
【人気ランキングTOP10】初心者が最初に選ぶべきおすすめ品種

多肉植物ライフの第一歩は、育てやすく丈夫な品種を選ぶことです。最初の一鉢を上手く育てられればは、継続への大きなモチベーションとなります。ここでは、園芸店やホームセンターで入手しやすく、初心者でも安心して育てられる人気の品種をランキング形式で紹介します。
順位 | 品種名 | 特徴 | 育てやすさ |
1位 | セダム属 虹の玉 | ぷっくりした葉が特徴。秋には赤く紅葉する。 | ★★★★★ |
2位 | エケベリア属 桃太郎 | バラのように美しいロゼット状。爪先がピンクに染まる。 | ★★★★☆ |
3位 | グラプトペタルム属 朧月 | 非常に強健で増やしやすい。葉挿しの成功率が高い。 | ★★★★★ |
4位 | ハオルチア属 オブツーサ | 葉の先端が透明な「窓」を持つ。室内でも育てやすい。 | ★★★★☆ |
5位 | セネシオ属 グリーンネックレス | 緑の玉が連なるように垂れ下がる。ハンギングに最適。 | ★★★☆☆ |
6位 | クラッスラ属 火祭り | 平たい葉が重なる。冬の寒さに当たると真っ赤に紅葉。 | ★★★★☆ |
7位 | カランコエ属 月兎耳 | うさぎの耳のような葉で、手触りが良い。 | ★★★★☆ |
8位 | パキフィツム属 星美人 | 白い粉をまとった丸い葉が美しい。 | ★★★☆☆ |
9位 | コチレドン属 熊童子 | 熊の手のような形の葉が可愛らしい。 | ★★★☆☆ |
10位 | アエオニウム属 黒法師 | 黒く艶のある葉が特徴的で、インテリア性が高い。 | ★★★☆☆ |
まずはこの中から、あなたの心惹かれる一鉢を選んでみましょう。
基本のキ!失敗しない水やりの頻度とタイミングをプロが解説
多肉植物の育成で最も多い失敗原因が「水やりのしすぎによる根腐れ」です。これを防ぐための基本原則は「土が完全に乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」ことです。
季節ごとの水やりの目安は以下の通りです。
- 春・秋(成長期): 土の表面が乾いてから2~3日後に与える。頻度の目安は1~2週間に1回程度。
- 夏(休眠期が多い): 多くの品種が成長を緩めるため、水やりの回数を減らす。月に1~2回、夕方の涼しい時間帯に葉にかからないよう与える。
- 冬(休眠期が多い): さらに回数を減らし、月に1回程度、暖かい日の午前中に与える。
葉が少しシワシワになってきたら、水やりのサインです。常に土が湿っている状態は絶対に避けましょう。
もっと可愛く!センスが光るおしゃれな寄せ植えのコツ

慣れてくると、寄せ植えにも挑戦しましょう。
一鉢に複数の多肉植物を植える寄せ植えは、多肉植物の楽しみを何倍にも広げてくれます。センス良く仕上げるには、いくつかのコツがあります。
- 生育タイプを揃える: 夏に成長する「夏型」と冬に成長する「冬型」など、同じ水やり管理で育てられる品種をグループにしましょう。
- 高低差を意識する: 奥に背の高い品種、手前に低い品種や垂れ下がる品種を配置すると、立体感が出ます。
- 色のバランスを考える: 緑色をベースに、赤や黄色、紫などの紅葉する品種をアクセントとして加えると、華やかな印象になります。
- 隙間を埋める: 粒状の化粧砂や小さなセダムを隙間に植えると、雑草を防ぎ、見た目も美しく仕上がります。
お気に入りの鉢と土を用意し、あなただけの小さな庭をデザインするのは、キャンバスに絵を描いているようでもあり、ペットをそだてているようでもあるので、ホントに楽しいですよ!
数年後も元気に育てるための正しい植え替え方法と最適な時期
購入した鉢のままでも育ちますが、1~2年に1度は植え替えを行いましょう。根詰まりを防ぎ、新しい土で養分を補給することで、株がリフレッシュし、元気に成長を続けます。
最適な時期: 成長期である春(3月~5月)か秋(9月~10月)が理想的です。
植え替えの手順:
- 植え替えの数日前から水やりを止め、土を乾かしておく。
- 鉢から株を優しく抜き、古い土を3分の1から半分ほど落とす。黒くなった古い根は清潔なハサミで切り取る。
- 一回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、多肉植物用の土を少し入れる。
- 株を中央に置き、隙間に新しい土を足していく。割り箸などで土を突き、根の間に土をいきわたらせる。
- 植え替え後、すぐには水やりをせず、1週間ほど明るい日陰で休ませてから最初の水やりをします。
また、大切に育てた多肉植物の元気がなくなってきたら、胴切りという方法で仕立て直すこともできます。くわしくは多肉植物の胴切り、親株を元気に再生させる全手順をくわしく解説の記事をごらんください。
【要注意】初心者が買ってはいけない多肉植物の特徴
お店で「可愛い!」と思っても、購入を避けた方が良い状態の株も存在します。初心者が買ってはいけない多肉植物には、以下のような特徴があります。
購入時は、株元がしっかりしていて、葉にハリとツヤがある、ずっしりと詰まった印象の株を選ぶのが無難です。わからないときはお店の人によく相談するのもいいですね。
サボテンとの違いは?知っておくと便利な豆知識と管理方法

よく混同されがちですが、サボテンも広義には多肉植物の一種です。大きな違いは「刺座(しざ)」と呼ばれる、トゲの付け根にある綿毛のような器官の有無です。サボテンには基本的にこの刺座がありますが、他の多肉植物にはありません。
管理方法も似ていますが、一般的にサボテンの方がより乾燥した環境を好み、日光を多く必要とする傾向があります。どちらも魅力的な植物ですが、この小さな違いを知っておくと、より適切な管理が可能になります。
あなたも今日から多肉植物にハマる人へ!癒しのある暮らしを始めよう
この記事では、多肉植物にハマる人の心理から、具体的な上手な育て方までを詳しく解説しました。
多肉植物の魅力は、ただ可愛いだけでなく、その手軽さ、コレクション性の高さ、そして育てる過程で得られる心理的な癒やしや達成感にあります。在宅ワークで生まれたおうち時間や、殺風景な空間に彩りが欲しいと感じているあなたにとって、多肉植物は最高のパートナーとなるでしょう。
最初は人気ランキングにあるような丈夫な品種から始め、失敗しない水やりのコツを掴むことが大切です。慣れてきたら、おしゃれな寄せ植えや植え替えにも挑戦し、自分だけのコレクションを増やしていくと、楽しみが倍増します。
この記事で得た知識を元に、ぜひ最初の一鉢を選んでみてください。日々の小さな成長を見守っていると、無意識的に「次はどの種類にしようかな?」なんて考え始めていますよ。
そのときには、もうすでに「多肉植物にハマる人」の仲間入りです!
コメント