マンションのベランダでガーデニングをしたい人は、かならず近隣住民に迷惑がかからない対策を万全にしましょう。
でないと、一戸建ての庭とは異なり思わぬところでトラブルになることがあります。
また、せまいスペースでも楽しむためにはベランダのガーデニングに見合った方法や工夫が必要です。
この記事では、マンションの限られた空間でも近隣に迷惑をかけずにガーデニングを楽しむための知識と具体的な対策を、園芸初心者の方にも分かりやすく解説します。
快適なベランダ空間作りのヒントを得て、安心してガーデニングを楽しんでください。

マンションのガーデニングで起こりうる迷惑行為と対策

マンションでのガーデニングは気軽に始められる反面、いくつかの注意すべき点があります。
とりわけ、マンションのベランダは共有部分です。自分だけの空間だと思って好き勝手に振る舞うと、思わぬ近隣トラブルに繋がることもあります。
ここでは、マンションのガーデニングでの具体的な迷惑行為の例と対策について解説します。
具体的な迷惑行為の例
土や水が隣のベランダに飛散する
風で土が飛ばされたり水やり時に土が流れ出ると、隣のベランダを汚してしまう要因となります。特に雨の日には注意が必要です。
また、マンションによってはベランダでの水やりが禁止されている場合もあります。これは、水が階下や隣のベランダに流れ出すのを防ぐためです。
虫の発生
植物の種類によって、虫がつきやすいものもあります。放置しておくと虫が大量発生し、隣のベランダや部屋にも侵入してしまう可能性があります。
ベランダに置いてはいけないもの
ベランダは避難経路の一部でもあります。そのため、避難の妨げになるような物を置くことは避けるべきです。また、強風で飛ばされる危険のあるものも同様ですね。
例えば、以下のような物は避けるべきでしょう。
- 大きすぎるプランターや、重すぎるもの
- 強風で倒れる可能性のあるもの
- 避難ハッチの上に物を置くこと
その他
植物が大きく育ちすぎて隣のベランダの光を遮ってしまうことや、枯れた植物を放置し景観を損ねてしまうのも注意が必要です。
トラブルを避けるためのガーデニングの基本対策

マンションでのガーデニングで起こりうるトラブルを防ぐためには、日頃から注意を払い適切な対策を講じることが大切です。以下に具体的な対策をまとめました。
ベランダを汚さない工夫
ベランダにタイルや人工芝などを敷き、直接土が床に触れないよう工夫。汚れたら簡単に水洗いできるものが便利です。
鉢は排水性の良いものを選び、底に鉢底ネットや鉢底石を敷いて土の流出を防ぎましょう。鉢皿も忘れずに。
また、底面給水式のプランターを使うと、水やりの頻度を減らし土の乾燥も防ぐことができます。
水やり時の注意点
涼しい朝や夕方に行うのがおすすめです。日中の水やりは、水が蒸発しやすく植物の根を傷めることもあります。
水量は、土の表面が湿る程度に留め、水が鉢底から流れ出るまで与えるのは避けた方が無難ですね。
虫対策
植物の種類に合った防虫剤を使用しましょう。また、バシルやミントのようなハーブ類、マリーゴールドといった忌避植物(虫が嫌う植物)を植えるのも効果的です。
なによりもこまめに植物を観察し、虫を見つけたら早めに対処するとトラブルもかなり減らせますよ。
植物選びのポイント
日当たり、風通しなどを考慮して選びましょう。大きくなりすぎないもの、枝が伸びすぎないものを選ぶのがおすすめです。手入れが簡単なものを選ぶと、初心者でも育てやすいでしょう。
初心者でも育てやすい植物はこちら
- ハーブ:ミント、バジル、ローズマリーなど、虫がつきにくく、育てやすい。
- 多肉植物:セダムやエケベリアなど、乾燥に強く、水やりの手間が少ない。
- 観葉植物:ボトスやサンスベリアなど、日陰でも育てられるものが多く室内に飾ってもおしゃれ。
マンションで快適にガーデニングを楽しむには

マンションのベランダでガーデニングを楽しむ場合、広い庭で行う場合とは異なり、以下の点に注意が必要です。
- 限られたスペースの活用
- 近隣住民との円滑な関係
- マンションの規約の確認
それぞれについてくわしく解説していきます。
限られたスペースの活用
限られたスペースのベランダでガーデニングを楽しむには以下の点に配慮するのがおすすめです。
- 風通しと配置:植物が密集しすぎないように間隔を空けて配置。とくに隣のベランダとの間に適度な距離を保ち、圧迫感を与えないようにするとトラブルを避けられます。
- プランターと鉢の選び方:以下の点に注意して選ぶのがおすすめです。
- 排水性:底に穴が開いているもの、通気性の良い素材。
- 軽量性:移動させやすい軽量なものを選ぶと掃除や模様替えが楽。
- 空間の有効活用:ハンギングバスケットや棚を利用がおすすめ。狭い空間でも立体的なガーデニングを楽しめます。また、スツールを置いてくつろげるようにするのもいいですね。
近隣住民との円滑な関係
マンションのような集合住宅では隣の部屋との距離も近く、しっかりコミュニケーションをとらないとすぐにトラブルになりかねません。
ベランダでガーデニングを楽しむ前におさえておきたいポイントをまとめました。
- 事前の挨拶と情報共有:ガーデニングを始める前に隣の人に一声かけておくと理解が得やすくなります。水やりや肥料の使用など配慮すべき点は事前に伝えておくこと。
- トラブル発生時の対処法:相手の言い分をよく聞き誠意をもって対応。解決が難しい場合は管理会社に相談する。
マンションの規約の確認
マンションのベランダは共有部分な場合が多いので、ガーデニングができないこともあります。あとでトラブルになる前に以下の点はしっかり確認しましょう。
- マンションの規約を遵守:マンションの管理規約を確認しルールを守る。疑問点は管理会社に問い合わせて事前に確認。
- 安全なガーデニングのために:重いものを高い場所に置かない、強風で飛ばされる可能性のあるものは固定するなど安全を確保。また、ルール的にガーデニングが認められていても避難経路を塞がないなどの配慮も必要。
マンションのガーデニングで迷惑をかけずに楽しむために
マンションのガーデニングで迷惑をかけずに快適なベランダ空間を実現するためには以下の点が重要です。
- 迷惑行為の防止と対策
- 土や水の飛散対策
- 虫対策の徹底
- ベランダの適切な使用
- 快適空間の創造
- 風通しの確保と適切な配置
- 機能的なプランター、鉢の選択
- 空間を有効活用する工夫
- 近隣住民との良好なコミュニケーション
- 安全なガーデニングの実践
この記事を参考に、マンションの限られた空間でも緑あふれる癒やしの空間を創り出し、ガーデニングライフを満喫してください。
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