気軽にハーブ栽培を始めてみたいと思っていませんか?
新鮮なハーブの香りに包まれた暮らしは料理の質を高めるだけでなく、日々の生活に彩りを与えてくれます。
この記事では、初心者の方でも失敗せずにハーブを育てられるプランター選びから育て方までを詳しくご紹介します。
初心者でも失敗しないハーブプランターの選び方

「ハーブ栽培に挑戦したいけど、どんなプランターを選べばいいの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この章ではハーブプランターの選び方を解説します。
おしゃれで機能的なハーブプランターの基本条件
ハーブプランターを選ぶ際に最も重要なのは見た目と機能性のバランスです。
おしゃれなデザインのプランターはインテリアとしても素敵ですが、ハーブの健康的な成長には適切な機能も欠かせません。
最近人気なのは、北欧デザインの木製プランターやモダンなセラミック製のものです。これらは室内のどんなインテリアにも馴染みやすく、キッチンカウンターや窓辺に置いても素敵ですよね。
しかし、見た目だけで選ぶのではなく、必ず底に排水穴があるかを確認しましょう。ハーブは水はけの良さを好むため、この一点が成功を左右します。
おしゃれなハーブプランターの選び方チェックリスト
- □ インテリアに合うデザインか
- □ 底に排水穴があるか
- □ 受け皿付きか(室内用として重要)
- □ 材質は手入れしやすいか
- □ サイズは置き場所に適しているか
初心者におすすめのハーブプランター比較表
プランターの種類 | メリット | デメリット | 初心者向け度 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
プラスチック製 | 軽量・安価・カラーバリエーション豊富 | 夏は温度上昇しやすい | ★★★★★ | 500円〜2,000円 |
テラコッタ(素焼き) | 通気性・水分調節に優れる | 重い・割れやすい | ★★★★☆ | 1,000円〜3,000円 |
セラミック製 | おしゃれ・保温性が高い | 重い・高価 | ★★★☆☆ | 2,000円〜5,000円 |
木製 | 見た目が温かみある・断熱性がある | 腐りやすい・手入れが必要 | ★★★☆☆ | 1,500円〜4,000円 |
室内栽培キット(LED付き) | 日当たり不要・管理しやすい | 高価・電気代がかかる | ★★★★★ | 5,000円〜15,000円 |
初めてハーブ栽培に挑戦する方には、幅30cm程度の小〜中サイズのプランターがおすすめです。このサイズなら2〜3種類のハーブを同時に育てることができ、場所も取りすぎません。
育てやすいハーブに適したプランターの特徴
室内でハーブを育てる場合、特に重要なのが受け皿付きのプランターです。水漏れを防ぎ、床や家具を傷める心配がありません。また、自動給水機能付きのプランターも便利ですね。土の中に水分計が埋め込まれているタイプもあり、初心者でも水やりのタイミングが分かりやすくなっています。
深さ15cm以上あるプランターを選ぶと、根がしっかり張るスペースが確保でき、ハーブが健康に育ちます。軽量で移動しやすいものを選べば、日当たりの調整もラクですよ。
最近注目されているのが「室内栽培キット」。LED光源付きで日光が少ない場所でも栽培できるため、マンションの北向きの部屋でも問題ありません。価格は少し高めですが、確実に育てたい方には投資する価値があります。
タイムやセージを育てるのに最適なハーブプランター
タイムやセージなどの地中海原産のハーブは乾燥した環境を好みます。これらに最適なのは、水はけの良いテラコッタ製のプランターです。テラコッタは素材自体が通気性に優れており、余分な水分を逃がしてくれます。
特にタイムは小型で広がるように育つため、幅広でやや浅めのプランターが適しています。一方セージは大きく育つので、深さのあるプランターを選びましょう。両方を育てたい場合は、仕切り付きのハーブガーデンプランターがおすすめです。これなら限られたスペースでも効率よく育てられます。
ハーブ別のおすすめプランタータイプ
- タイム:浅め・幅広のテラコッタ製(水はけ重視)
- セージ:深めのテラコッタ製(根の成長スペース確保)
- ミント:プラスチック製の単独プランター(広がりやすいため)
- バジル:深めのプラスチック製(水を好むため)
- ワイルドストロベリー:ティアード式か吊り下げタイプ(ランナーの展開用)
ワイルドストロベリーも楽しめる多機能プランターの選び方
ワイルドストロベリーのようなランナーを出す植物を育てる場合は、段々になったティアードプランターが理想的です。複数の段に分かれているため、ランナーが自然に垂れ下がり、見た目も美しく育ちます。
また、壁掛けタイプのプランターも空間を有効活用でき、ワイルドストロベリーの赤い実が垂れ下がる姿は絵になります。インテリアとしても楽しめるため、リビングやキッチンの壁面を活用したい方におすすめです。これらのプランターを使えば、限られた室内空間でもハーブとワイルドストロベリーの両方を育てられるので、ぜひ試してみてください。
ハーブプランターで香り豊かな植物を育てる方法
プランター選びが済んだら、いよいよハーブの育成に挑戦しましょう。初心者でも簡単に美味しいハーブを育てられるコツをご紹介します。
初心者でも簡単!ハーブプランターでの育て方の基礎知識

ハーブ栽培の基本は適切な土選びから始まります。一般的な園芸用土ではなく、ハーブ用培養土を選びましょう。ハーブ用培養土は排水性に優れ、ハーブの生育に適したpH値に調整されています。市販のものなら、2〜3リットルで700円程度から購入できます。
植え付けの際は、プランターの底に軽石や鉢底石を2cm程度敷き、その上に培養土を入れます。苗を植える際は根鉢を崩さないように注意し、植えた後は十分に水を与えましょう。初期の水やりがしっかりできると、その後の成長が違ってきます。
プランター栽培の基本手順
- プランターの底に鉢底石を敷く(2cm程度)
- ハーブ専用の培養土を入れる
- 植える位置を決め、苗の大きさに合わせて穴を掘る
- 苗を優しく取り出し、根鉢を崩さないよう植え付ける
- 隙間に土を入れ、軽く押さえる
- たっぷりと水を与える
タイムとセージの育て方とプランターでの管理ポイント

タイムは非常に丈夫で初心者にも育てやすいハーブです。日当たりの良い場所を好み、水は控えめでOK。プランターの土の表面が完全に乾いてから水を与えるのがコツです。
セージは少し乾燥気味の環境を好むため、水のやり過ぎに注意が必要です。プランターの土が指で触って3cm程度まで乾いたら水やりのタイミングです。セージの葉に水がかからないよう、根元にゆっくりと水を与えましょう。
剪定も簡単で、使う分だけ上部から摘み取ればよいのですが、時々全体の1/3程度を切り戻すと、より茂みやすくなります。タイムやセージのようなハーブは使えば使うほど生育が促進されるので、積極的に料理に活用しましょう。香り高いハーブがあれば、肉料理やスープの風味がぐっと本格的になります。
タイムとセージの育て方比較
管理ポイント | タイム | セージ |
---|---|---|
日当たり | 直射日光を好む | 直射日光を好む(6時間以上) |
水やり | 土が完全に乾いてから | 表面から3cm乾いたら |
適した温度 | 15〜25℃ | 15〜25℃ |
肥料 | 少なめ(月1回液肥) | 少なめ(2ヶ月に1回) |
剪定 | 使用時に摘み取り、定期的に1/3を切り戻す | 花が咲く前に軽く剪定 |
収穫適期 | 通年(冬は控えめに) | 春〜秋(冬前に軽く剪定) |
ワイルドストロベリーをプランターで育てるコツ

ワイルドストロベリーは見た目も可愛らしく、収穫するのも楽しみな人気のプランター植物です。やや湿り気のある土壌を好むため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。ただし、水はけの悪い環境は苦手なので、必ずプランターの底に排水穴があることを確認してください。
収穫のタイミングは実全体が赤く色づいた時が最適です。少し早めに収穫すると酸味が強く、完熟するとより甘みが増します。ワイルドストロベリーの実は市販のイチゴより小さいですが、香りが強く、デザートのトッピングや自家製ジャムにすると格別です。
ワイルドストロベリーの育て方ポイント
- 日当たり:半日陰〜日向
- 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと
- 肥料:春と秋に緩効性肥料
- ランナー処理:2〜3本残して他は切る(増やしたい場合は残す)
- 収穫:全体が赤く色づいてから
- 冬の管理:霜よけをする(室内なら窓際から少し離す)
自分に合ったハーブプランターで手軽に植物を楽しもう
ハーブプランターを使った栽培は、初心者でも十分に楽しめる趣味です。適切なプランターを選んで基本的な育て方を押さえれば、比較的かんたんに育てることができて新鮮なハーブを毎日の料理でたのしめます。
ホームセンターやガーデニングショップで自分の生活スタイルに合ったハーブプランターを見つけてみましょう。最近は1,500円〜3,000円程度で、おしゃれで機能的なプランターセットが手に入りますよ。
初心者におすすめのハーブプランターセット3選
- 窓辺に置けるコンパクトタイプ:3連セットで料理用ハーブ3種が育てられる(2,500円前後)
- 自動給水機能付きスタイリッシュタイプ:水やりの心配が少なく室内インテリアに最適(3,500円前後)
- LED付き室内栽培キット:日光不要で確実に育てられる本格派(8,000円前後)
まずは気軽に始めてハーブのある生活を楽しんでください。そして徐々にコレクションを増やしていきましょう。きっとキッチンや窓辺が香り豊かなハーブガーデンに変わっていきますよ。
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