家庭菜園を始めたいけど、毎年種をまくのが面倒…と感じていませんか? 実は、一度植えれば毎年収穫できる「多年草野菜」という便利な野菜があるんです。
多年草野菜は種まきの回数を減らせるだけでなく手間も少なく育てられるため、忙しい方や園芸初心者の方にピッタリ。一度植えれば、何年も収穫を楽しめるので、お得感も満載です。
この記事では、そんな魅力的な多年草野菜の種類や、初心者でも簡単にできる育て方、さらにはお得な活用方法まで、詳しく解説していきます。
この記事を読めば、あなたもきっと多年草野菜を育ててみたくなるはず。ぜひ、最後まで読んで、あなたの家庭菜園をさらに豊かにしてくださいね!

手間いらずで毎年収穫!多年草野菜とは?

この章では以下のことがわかります。
- 多年草野菜ってどんな野菜?
- なぜ多年草野菜がおすすめなの?
多年草野菜ってどんな野菜?
「多年草」とは、一度種をまいたり苗を植えたりすると、2年以上にわたって生育し花を咲かせたり実をつけたりする植物のこと。対して、毎年種をまく必要がある植物は「一年草」と呼ばれます。野菜の中にも、この多年草の性質を持つものがたくさんあります。
多年草野菜の一番の魅力は、なんといってもその手間のかからなさです。一度植えれば、毎年自動的に芽が出て収穫できるので、種まきや苗植えの手間が大幅に省けます。
また、毎年同じ場所で育つため、庭や畑の一角に専用のスペースを設けて長期的な栽培計画を立てやすいのもメリットです。
なぜ多年草野菜がおすすめなの?
家庭菜園で多年草野菜を選ぶメリットはたくさんあります。
まず、毎年種をまく手間が省けるので、忙しい方や園芸初心者の方には特にオススメです。また、一度根を張ると、毎年同じ場所から芽を出すので連作障害のリスクを減らせるメリットも。
さらに、多年草野菜は一般的に肥料や水やりの手間が少ない傾向があります。これは、根が深く張ることで土中の水分や養分を効率よく吸収できるためです。
そのため、水やりを頻繁に行えない方や、旅行などで家を空けることの多い方でも安心して育てることができます。
家庭菜園におすすめ20種!多年草野菜の一覧

家庭菜園におすすめの多年草野菜を20種類選び、それぞれの収穫時期で分類した表を作成しました。
植えっぱなしでも毎年収穫できる!おすすめの多年草野菜リスト
多年草野菜の収穫時期は気候や栽培環境によって前後することがあります。育てやすさや好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
多年草野菜リスト
野菜名 | 特徴 | 収穫時期 | 種まき時期 |
アスパラガス | 春にニョキニョキと芽を出すおなじみの野菜。一度植えると10年以上収穫できることも。 | 春 | 2月下旬~3月 |
ミョウガ | 独特の香りが食欲をそそる香味野菜。半日陰の場所でよく育つ。 | 夏 | 3月~4月/9月~10月 |
パセリ | 料理の彩りにも使えるハーブ。丈夫で育てやすく、初心者にもオススメ。 | 春~秋 | 3月~5月/9月~10月 |
ルバーブ | 茎をジャムやパイに使うユニークな野菜。寒さに強いので、寒い地域でも育てやすい。 | 春~夏 | 3月~5月 |
ニラ | 炒め物や餃子に欠かせない香味野菜。非常に丈夫で、初心者でも育てやすい。 | 春~秋 | 3月~5月/9月~10月 |
三つ葉 | 独特の香りが楽しめる香味野菜。半日陰で育てやすい。 | 春~秋 | 3月~4月/9月~10月 |
シソ | 薬味として重宝する香味野菜。丈夫で育てやすい。 | 夏~秋 | 4月~6月 |
エシャロット | 独特の風味が楽しめる香味野菜。 | 春~夏 | 9月~10月 |
ワケギ | ネギの仲間で、分葱とも呼ばれる。 | 春~秋 | 9月~10月 |
セルフィーユ | フランス料理によく使われるハーブ。繊細な香りが特徴。 | 春~秋 | 3月~5月/9月~10月 |
チャイブ | ネギのような風味を持つハーブ。 | 春~秋 | 3月~5月/9月~10月 |
タイム | 香りが強いハーブ。肉料理の臭み消しなどに使われる。 | 春~秋 | 4月~5月/9月~10月 |
セージ | ハーブティーや肉料理に使われる。 | 春~秋 | 4月~5月/9月~10月 |
ローズマリー | 香りが良いハーブ。肉料理の風味づけに使われる。 | 春~秋 | 4月~5月/9月~10月 |
ラベンダー | 香りが良いハーブ。リラックス効果がある。 | 初夏 | 3月~5月/9月~10月 |
ヤーコン | シャキシャキとした食感が特徴の根菜。 | 秋 | 3月~5月 |
菊芋 | イヌリンを豊富に含む根菜。 | 秋 | 3月~5月 |
ドクダミ | 薬効成分が豊富で、お茶などにして利用される。 | 春~夏 | 3月~4月 |
フキ | 春の山菜として知られる。独特の香りと苦味が特徴。 | 春 | 10月~11月 |
ヨモギ | 香りが良く、お餅やお茶などに使われる。 | 春~秋 | 3月~4月/9月~10月 |
水やりや手入れが少なくても育つ!乾燥に強い多年草野菜
水やりを頻繁に行うのが難しい場合でも、育てやすい多年草野菜の代表例として、タイムやセージなどがあります。乾燥に強く、水やりをあまりしなくても元気に育つので初心者でも安心ですね。
これらのハーブは、料理の香りづけに使ったり、ハーブティーとして楽しむこともできます。また、ワイルドストロベリーも乾燥に強く、可愛らしい実を収穫できるのでおすすめです。
ハーブ系の多年草の育て方は室内でもOK!初心者向けハーブプランターの選び方と育て方もご覧ください。
やせた土地でも大丈夫!土壌を選ばない多年草野菜
畑の土の状態が心配な方もご安心ください。多年草野菜の中には、やせた土地でも育つ丈夫なものがあります。
ヤーコンや菊芋は、比較的どんな土壌でも育ちやすく、肥料もあまり必要ありません。これらの野菜は、根菜として食べられるだけでなく、葉や茎も利用できるので非常にお得です。
とはいえ土壌が良いことに越したことはなく、最低限の肥料は与えた方が結果的によく育ち、土壌自体も瘦せることなく長期間栽培することができます。
多年草野菜を育ててお得な家庭菜園に!
この章では、多年草野菜の具体的な栽培方法や、よりお得に楽しむためのコツを解説します。
- 多年草野菜の栽培方法と注意点
- 多年草野菜をお得に楽しむコツ
- さらに!多年草野菜でSDGsに貢献
多年草野菜の栽培方法と注意点
多年草野菜は、先の章で述べたようにお手入れが簡単で場所を選ばないものもありますが、基本的な栽培方法は、一年草と大きく変わりません。
まず、日当たりと水はけの良い場所を選びましょう。やはり生き物なので、いい条件で育てるに越したことはありません。
植え付けの時期は、野菜によって異なりますが、春か秋に行うのが一般的です。
植え付け後は定期的な水やりと、必要に応じて追肥を行いましょう。ただし、多年草野菜は肥料を与えすぎると生育が悪くなることもあるので注意が必要です。また、病害虫が発生した場合は早めに対処するようにしましょう。
多年草野菜をお得に楽しむコツ
多年草野菜は、一度植えると長く収穫できるため、とてもお得な野菜です。収穫時期を逃さないように適切な時期に収穫しましょう。
また、収穫した野菜は、すぐに食べるだけでなく、冷凍保存したり、乾燥させたり、加工したりすることで長く楽しむことができます。例えば、パセリは冷凍保存すると、いつでも料理に使えて便利です。
さらに!多年草野菜でSDGsに貢献
多年草野菜を育てることは環境にも優しい選択です。
毎年種をまく必要がないため種や苗の購入回数を減らせるだけでなく、農薬や化学肥料の使用量も抑えることができます。
さらに、家庭菜園で野菜を育てることはフードマイレージの削減にもつながり、環境負荷を減らすことができます。
多年草野菜で、手間を減らして豊かな家庭菜園を
この記事では、おすすめの多年草野菜を20種紹介しました。
また、多年草野菜の魅力や種類、栽培方法、お得な楽しみ方についても解説。
多年草野菜は、一度植えれば毎年収穫できるため、初心者の方でも手軽に家庭菜園を楽しめます。さらに、水やりや肥料の手間がかからないものも多く、忙しい方にもおすすめです。
今回ご紹介した多年草野菜の中から、まずは育てやすいものを選んで家庭菜園に挑戦してみてはいかがでしょうか。この記事が、あなたの家庭菜園ライフを豊かにする一助となれば幸いです。
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